日本特別活動学会 名古屋大会の情報が公開されています。
9月6日(土)、7日(日)に、名古屋学院大学にて開催されます。
詳しくは、以下のリンクからご確認ください。
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会長 荒木 忍
(東村山市立東村山第二中学校長)
令和7年度も引き続き本研究会の会長を務めます小平市立花小金井南中学校 校長の荒木忍です。東京都中学校特別活動研究会会報107号の発行にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
日頃より、本研究会の活動にご理解とご支援を賜り、心より感謝申し上げます。
私たちの研究会は中学校における「特別活動」の意義を再認識し、その指導の質を高めることを目的として、長年にわたり研鑽を積んでまいりました。特別活動は、知識・技能の習得にとどまらず、生徒の人間関係の形成、自己理解と他者理解、そして社会性や公共心の育成といった、より広い人格の形成と成長を支える重要な教育活動です。学級活動、生徒会活動、学校行事のいずれもが、生徒が自ら考え、他者と関わりながら「自分の居場所」と「社会との接点」を見出していく機会となっています。
本研究会では、今年度も毎月行う研修会や月例の部会において、会員の先生方が自身の実践を発表したり、課題を共有したり、助言し合っていく予定です。その内容は、生徒の主体性を引き出す話合い活動の工夫、自主的、実践的な活動を通じたリーダーシップの育成、自分たちできまりをつくって守る活動、主権者教育の土台となる生徒会活動など、いずれも今日的な教育課題に応える実践であり、私たちに多くの示唆を与えてくれるものです。
また、特別活動は「教育課程の一環」であるとともに、学校文化を形成する根幹でもあります。朝の会や係活動、班の活動といった日常の営みの中にも、生徒の成長の芽は確かに存在しています。それを見逃さず、言葉にして励まし、支えていく教師と生徒との関わりが、学級や学校の風土をつくり出します。だからこそ私たち教師は、日々の営みにこそ目を向け、実践の価値を語り合い、記録し、継承していく努力を続ける必要があります。
本研究会の実践と研究の報告の場である本会報が、そうした日常実践を振り返り、共有し、明日への一歩を踏み出すための一助となれば幸いです。そして今後も、子どもたちの主体性を育む場として、特別活動がさらに豊かなものとなるよう、会員とともに歩みを進めてまいりたいと存じます。
結びに、本研究会の活動を支えてくださっている全ての方々に深く感謝を申し上げるとともに、今後も本研究会への活動へのご理解とご協力をお願い申し上げ、挨拶といたします。